初心者向け一眼レフデジタルカメラガイド CAMERA!CAMERA!CAMERA!

デジタルカメラの値段の変遷

何かの拍子に検索して見つけたキャノンのEOS・DCS1cというデジタルカメラ。なぜ検索したのかすっかり忘れてしまったのですが、このようなページを見つけました。

600万画素CCD搭載デジタルカメラCanon EOS DCS 1cの凄さ!!(外部サイト)

600万画素が380万!凄い値段です。高級車が1台買えそうです。カメラ=高級車。下のバッテリー入れっぽい所はコダックと銘打たれています。共同開発でしょうか。96年製かどうかは分かりませんが、URLに960625と日付らしきフォルダが指定されているので、96年当時の記事とみて差し支えないでしょう。当時のプロユース向けで、デジタルカメラの最高峰だったそうです。気になったので他の記事を検索してみたら、当時のデジタルカメラのラインナップが値段付きで出てきました。これです。

デジタルカメラの各社仕様と撮像素子一覧表(外部サイト)

こちらでは360万円。他のデジタルカメラも画素数の割りにはベラボウに高いです。

96年といえば、新世紀エヴァンゲリオンが放映されていた年でもあります。前年には阪神淡路大震災があり、97年には神戸で陰惨な事件が起きました。インターネットが一般家庭に広く普及し始める3年前です。※その後調べてみたら、中国語のページに「EOS・DCS1c、1995年12月発売」と記載されていました。

それから時は経ち、2006年、EOS・DCS1cの中古品が売られていました。その額9万8千円。

メディアジョイカメラ 中古カメラ検索(外部サイト)

恐るべし日本の技術力。10年で380万円から10万円と、およそ40分の1まで値下がりしました。今現在の高級機も10年後には40分の1とは行かなくても10分の1くらいまで値下がりしてるのでしょうか。とはいうものの、かつてはデジタルカメラの最高峰だったプロユース向けのEOS・DCS1c、今もどこかで活躍しているに違いありません。

それにしても過去の記事がこうしてちゃんとウェブ上に残っているのも貴重です。10年前のインターネットの記事をインターネットで懐かしむことが出来るようになってしまったんですね。時が流れるのは早いです。